2016年3月26日土曜日

室生犀星忌

生き死には蜜のあわれぞ犀星忌

3月26日 享年72歳(肺癌)
毎日が忌日


2016年3月25日金曜日

2016年3月24日木曜日

梶井基次郎忌

檸檬忌や桜の木の下笑い声

3月24日 享年31歳(肺結核)
毎日が忌日

かくあれかし

また会ふ日ありやなしやと思ひつつ未来ゆ散り来る桜を眺む

白き手と白き横顔まなうらにかくあれかしと別れをなせり

2016年3月20日日曜日

いかりや長介忌

午後八時全員揃わず長介忌

3月20日 享年72歳(原発不明頚部リンパ節癌)
毎日が忌日

2016年3月14日月曜日

宇津井健忌

まるでA型のようなA型宇津井健忌

3月14日 享年82歳(慢性呼吸不全)
毎日が忌日

2016年3月10日木曜日

金子みすゞ忌

みんなちがってよくない国のみすゞの忌

3月10日 享年26歳(服毒自殺)
毎日が忌日

2016年3月9日水曜日

2016年3月8日火曜日

池田満寿夫忌

エロスの極みに心経満寿夫の忌

3月8日 享年63歳(心不全)
毎日が忌日

2016年3月7日月曜日

山口美江忌

しば漬けが食べたいと言ったからしば漬け忌 

3月7日 享年51歳(心不全?)
毎日が忌日

2016年3月6日日曜日

菊池寛忌

文芸が経国の大事菊池寛忌

3月6日 享年59歳(狭心症)
毎日が忌日

(参)『真珠夫人』-松岡正剛の千夜千冊

A Noite

Tiê - A noite

死と生きる

池田晶子と陸田真志の『死と生きる 獄中哲学対話』読了。

読み物としては陸田の「体験談」の方が面白く読めた。

池田は2007年2月に腎臓癌のために死去(享年46歳)。陸田は2008年6月に死刑が執行されている(享年37歳)。

二人とも自分の<死>について<確信>を持っていたように思える。とりわけ陸田が<殺人>について考察するときに、彼が小学生の頃に父親を<世の中で最も憎むべき存在>と嫌い、ひそかに殺意を抱いていたと述懐していることは注目に値する。つまり彼はその時、ある種の人間(不当に自分の上に君臨する者)に対する<殺意>を確信したのである。

そして、その<確信>どおりの一生を送ることになる。ある意味、彼はひじょうに<真面目に><熱心に>、その<確信>を成就させようと<努力>したともいえる。

かたや池田はどうだろうか?彼女の人生がどうだったのか知らないが、結果だけ見ると<死は存在しない>という彼女の哲学的<確信>はその早すぎる死への周到な<準備>のように思えてくる。


兄妹の魂

『青蛙神』-岡本綺堂



「ゆうべの一本杉の茶屋まで行きつく間、我れわれは木立ちの奥まで隈なく探してあるいたが、どこにも彼の姿は見付からなかった。ゆうべ無暗に駈け歩いたせいか、けさは妙に足がすくんで思うように歩かれないので、僕はこの茶屋でしばらく休息することにして、他の三人は石門をくぐって登った。それから三十分と経たないうちに、そのひとりが引っ返して来て、蝋燭岩から谷間へころげ落ちている男の姿を発見したと、僕に報告してくれた。僕は跳ねあがるように床几を離れて、すぐに彼と一緒に第一の石門をくぐった。」

(参)妙義山-Wikipedia

利根の渡

『青蛙神』-岡本綺堂



「享保の初年である。利根川のむこう河岸、江戸の方角からいえば奥州寄りの岸のほとりに一人の座頭が立っていた。坂東太郎という利根の大河もここは船渡しで、江戸時代には房川の渡しと呼んでいた。奥州街道と日光街道との要所であるから、栗橋の宿には関所がある。その関所をすぎて川を渡ると、むこう河岸は古河の町で、土井家八万石の城下として昔から繁昌している。」

(参)栗橋関所と房川渡し

2016年3月5日土曜日

青蛙神

『青蛙神』-岡本綺堂



「青蛙堂は小石川の切支丹坂をのぼって、昼でも薄暗いような木立ちの奥にある。」

「小石川の竹早町で電車にわかれて、藤坂を降りる、切支丹坂をのぼる、この雪の日にはかなりに難儀な道中をつづけて、ともかくも青蛙堂まで無事にたどり着くと、もう七、八人の先客があつまっていた。」

(参)切支丹坂考

山本宣治忌

手淫より自慰がよろしい山宣忌

3月5日 享年39歳(刺殺)
毎日が忌日



山本宣治は宇治の「花やしき浮舟園」の主人の長男。父の死後跡を継いだが、2年後に右翼の凶刃に倒れた。

2016年3月4日金曜日

半村良忌

ヒの一族担ぐ者なく半村忌

3月4日 享年68歳(肺炎)
毎日が忌日



「雨上がり」などの新宿馬鹿物語シリーズもよかった。

(参)『産霊山秘録』-松岡正剛の千夜千冊

2016年3月3日木曜日

下岡蓮杖忌

真顔の後の爆笑蓮杖忌

3月3日 享年90歳
毎日が忌日

逝きし世の日本人なら、きっと真顔の写真の後に大爆笑があったにちがいない。

(参)日本写真文化の開祖。幕末・明治時代の人々を撮影した下岡蓮杖の写真

2016年3月1日火曜日

岡本綺堂忌

老人に美学半七綺堂の忌

3月1日 享年66歳(肺炎)
毎日が忌日



「半七」シリーズで最初に読んだのがこれ。知らず知らずに半七老人が語る江戸に引きこまれてしまう。しばらく、半七老人の語りを聞かないと落ち着かない日々が続いた。

この茗荷谷かぼすさんの岡本綺堂シリーズ、時間があったら聴いてみよう。

(参)『半七捕物帳』-松岡正剛の千夜千冊