生き死には蜜のあわれぞ犀星忌
3月26日 享年72歳(肺癌)*
毎日が忌日
2016年3月26日土曜日
2016年3月25日金曜日
2016年3月20日日曜日
2016年3月15日火曜日
2016年3月14日月曜日
2016年3月11日金曜日
2016年3月10日木曜日
2016年3月9日水曜日
2016年3月8日火曜日
2016年3月7日月曜日
2016年3月6日日曜日
死と生きる
池田晶子と陸田真志の『死と生きる 獄中哲学対話』読了。
読み物としては陸田の「体験談」の方が面白く読めた。
池田は2007年2月に腎臓癌のために死去(享年46歳)。陸田は2008年6月に死刑が執行されている(享年37歳)。
二人とも自分の<死>について<確信>を持っていたように思える。とりわけ陸田が<殺人>について考察するときに、彼が小学生の頃に父親を<世の中で最も憎むべき存在>と嫌い、ひそかに殺意を抱いていたと述懐していることは注目に値する。つまり彼はその時、ある種の人間(不当に自分の上に君臨する者)に対する<殺意>を確信したのである。
そして、その<確信>どおりの一生を送ることになる。ある意味、彼はひじょうに<真面目に><熱心に>、その<確信>を成就させようと<努力>したともいえる。
かたや池田はどうだろうか?彼女の人生がどうだったのか知らないが、結果だけ見ると<死は存在しない>という彼女の哲学的<確信>はその早すぎる死への周到な<準備>のように思えてくる。
読み物としては陸田の「体験談」の方が面白く読めた。
池田は2007年2月に腎臓癌のために死去(享年46歳)。陸田は2008年6月に死刑が執行されている(享年37歳)。
二人とも自分の<死>について<確信>を持っていたように思える。とりわけ陸田が<殺人>について考察するときに、彼が小学生の頃に父親を<世の中で最も憎むべき存在>と嫌い、ひそかに殺意を抱いていたと述懐していることは注目に値する。つまり彼はその時、ある種の人間(不当に自分の上に君臨する者)に対する<殺意>を確信したのである。
そして、その<確信>どおりの一生を送ることになる。ある意味、彼はひじょうに<真面目に><熱心に>、その<確信>を成就させようと<努力>したともいえる。
かたや池田はどうだろうか?彼女の人生がどうだったのか知らないが、結果だけ見ると<死は存在しない>という彼女の哲学的<確信>はその早すぎる死への周到な<準備>のように思えてくる。
兄妹の魂
『青蛙神』-岡本綺堂
「ゆうべの一本杉の茶屋まで行きつく間、我れわれは木立ちの奥まで隈なく探してあるいたが、どこにも彼の姿は見付からなかった。ゆうべ無暗に駈け歩いたせいか、けさは妙に足がすくんで思うように歩かれないので、僕はこの茶屋でしばらく休息することにして、他の三人は石門をくぐって登った。それから三十分と経たないうちに、そのひとりが引っ返して来て、蝋燭岩から谷間へころげ落ちている男の姿を発見したと、僕に報告してくれた。僕は跳ねあがるように床几を離れて、すぐに彼と一緒に第一の石門をくぐった。」
(参)妙義山-Wikipedia
「ゆうべの一本杉の茶屋まで行きつく間、我れわれは木立ちの奥まで隈なく探してあるいたが、どこにも彼の姿は見付からなかった。ゆうべ無暗に駈け歩いたせいか、けさは妙に足がすくんで思うように歩かれないので、僕はこの茶屋でしばらく休息することにして、他の三人は石門をくぐって登った。それから三十分と経たないうちに、そのひとりが引っ返して来て、蝋燭岩から谷間へころげ落ちている男の姿を発見したと、僕に報告してくれた。僕は跳ねあがるように床几を離れて、すぐに彼と一緒に第一の石門をくぐった。」
(参)妙義山-Wikipedia
利根の渡
『青蛙神』-岡本綺堂
「享保の初年である。利根川のむこう河岸、江戸の方角からいえば奥州寄りの岸のほとりに一人の座頭が立っていた。坂東太郎という利根の大河もここは船渡しで、江戸時代には房川の渡しと呼んでいた。奥州街道と日光街道との要所であるから、栗橋の宿には関所がある。その関所をすぎて川を渡ると、むこう河岸は古河の町で、土井家八万石の城下として昔から繁昌している。」
(参)栗橋関所と房川渡し
「享保の初年である。利根川のむこう河岸、江戸の方角からいえば奥州寄りの岸のほとりに一人の座頭が立っていた。坂東太郎という利根の大河もここは船渡しで、江戸時代には房川の渡しと呼んでいた。奥州街道と日光街道との要所であるから、栗橋の宿には関所がある。その関所をすぎて川を渡ると、むこう河岸は古河の町で、土井家八万石の城下として昔から繁昌している。」
(参)栗橋関所と房川渡し
2016年3月5日土曜日
青蛙神
『青蛙神』-岡本綺堂
「青蛙堂は小石川の切支丹坂をのぼって、昼でも薄暗いような木立ちの奥にある。」
「小石川の竹早町で電車にわかれて、藤坂を降りる、切支丹坂をのぼる、この雪の日にはかなりに難儀な道中をつづけて、ともかくも青蛙堂まで無事にたどり着くと、もう七、八人の先客があつまっていた。」
(参)切支丹坂考
「青蛙堂は小石川の切支丹坂をのぼって、昼でも薄暗いような木立ちの奥にある。」
「小石川の竹早町で電車にわかれて、藤坂を降りる、切支丹坂をのぼる、この雪の日にはかなりに難儀な道中をつづけて、ともかくも青蛙堂まで無事にたどり着くと、もう七、八人の先客があつまっていた。」
(参)切支丹坂考
2016年3月4日金曜日
2016年3月3日木曜日
下岡蓮杖忌
真顔の後の爆笑蓮杖忌
3月3日 享年90歳*
毎日が忌日
逝きし世の日本人なら、きっと真顔の写真の後に大爆笑があったにちがいない。
(参)日本写真文化の開祖。幕末・明治時代の人々を撮影した下岡蓮杖の写真
3月3日 享年90歳*
毎日が忌日
逝きし世の日本人なら、きっと真顔の写真の後に大爆笑があったにちがいない。
(参)日本写真文化の開祖。幕末・明治時代の人々を撮影した下岡蓮杖の写真
2016年3月2日水曜日
久世光彦忌
両切りのピースあって久世光彦忌
3月2日 享年70歳(虚血性心不全)*
毎日が忌日
(参)『グレート・スモーカー』-松岡正剛の千夜千冊
(参)久世光彦インタビュー-私の中の見えない炎
(参)大人の男性の可愛さに胸キュン-高齢者の性・ブログ
次のブログは面白かった。ぜひ一読を。
(参)久世光彦氏の訃報に、死を思う-孤立無援のブログ
3月2日 享年70歳(虚血性心不全)*
毎日が忌日
(参)『グレート・スモーカー』-松岡正剛の千夜千冊
(参)久世光彦インタビュー-私の中の見えない炎
(参)大人の男性の可愛さに胸キュン-高齢者の性・ブログ
次のブログは面白かった。ぜひ一読を。
(参)久世光彦氏の訃報に、死を思う-孤立無援のブログ
2016年3月1日火曜日
岡本綺堂忌
老人に美学半七綺堂の忌
3月1日 享年66歳(肺炎)*
毎日が忌日
「半七」シリーズで最初に読んだのがこれ。知らず知らずに半七老人が語る江戸に引きこまれてしまう。しばらく、半七老人の語りを聞かないと落ち着かない日々が続いた。
この茗荷谷かぼすさんの岡本綺堂シリーズ、時間があったら聴いてみよう。
(参)『半七捕物帳』-松岡正剛の千夜千冊
3月1日 享年66歳(肺炎)*
毎日が忌日
「半七」シリーズで最初に読んだのがこれ。知らず知らずに半七老人が語る江戸に引きこまれてしまう。しばらく、半七老人の語りを聞かないと落ち着かない日々が続いた。
この茗荷谷かぼすさんの岡本綺堂シリーズ、時間があったら聴いてみよう。
(参)『半七捕物帳』-松岡正剛の千夜千冊
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