す・さ・び・う・た
あちか・の・てならひ
2015年3月31日火曜日
老い盛り
春塵や街を歩くは老い盛り
怺えよ怺えよ
満開の桜たれかが云ふならん怺えよ怺えよ散る日は近い
2015年3月30日月曜日
泣きはらしたかに
満開の桜の蕊のみな赤く泣きはらしたかに今日は散りなん
余生の選択肢
三椏やされど余生の選択肢
2015年3月25日水曜日
ひとり静かに
初桜ひとり静かに退場す
2015年3月24日火曜日
見る目やさしき
しばらくは見る目やさしき春の鳥
2015年3月22日日曜日
納骨
母の骨納むる墓のまはりには彼女の遺伝子持つ者集ふ
墓石の中で三十余年待つ父の骨なほ土に還らず
われもまた此処にて土に還らんか二人より得し命のゆゑに
彼岸の前に宇治の山にて母の納骨を済ませり。時ならぬ時雨の降る中、血族姻族そろひて最後の見送りをす。墓石の中に空室ありてその底は土なり。骨は晒の布袋に入れてそこに納む。年月を経てその骨は袋とともに土に還るといふ。この地の風なりや。
草の芽
草の芽やいつか土へと還る骨
草の芽をマスク外して覗きこむ
2015年3月19日木曜日
南都雄二忌
別れても善哉(よいかな)南都雄二の忌
新しい投稿
前の投稿
ホーム
登録:
投稿 (Atom)