す・さ・び・う・た
あちか・の・てならひ
2015年3月22日日曜日
納骨
母の骨納むる墓のまはりには彼女の遺伝子持つ者集ふ
墓石の中で三十余年待つ父の骨なほ土に還らず
われもまた此処にて土に還らんか二人より得し命のゆゑに
彼岸の前に宇治の山にて母の納骨を済ませり。時ならぬ時雨の降る中、血族姻族そろひて最後の見送りをす。墓石の中に空室ありてその底は土なり。骨は晒の布袋に入れてそこに納む。年月を経てその骨は袋とともに土に還るといふ。この地の風なりや。
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